アンガーラ!
さてさて・・・
先日のこと。
念願だった『覆麺』に行って参りました。
ここは従業員の方が全員覆面をかぶり、
そして日本語を一切話さず『アンガーラ』としか喋らない・・・
というようなコンセプトのお店でございます。
モノスゴク気になるお店であり、
それと同時に若干の敷居の高さと言いますか、
ハードルが高そうと言いますか(同じような意味かw)
とにかく何だかよく分からないけどコワそう。
そう思っておりました。
が・・・
実際行ってみますと、それが意外や意外。
皆さん非常にフレンドリーと言いますか、
とにかく陽気な雰囲気に満ちております。
エンドレスで流れるBGM『猪木ボンバイエ』と、
『猪木が笑えば世界が笑う、バカになれ』と詩人猪木の朗読(?)が、
常にループしておりまして、そんなのも大きく作用しているのでしょう。
15時半頃、お店に到着。
並びは店外に2名。店内にも2名ほど。
カウンターのみの小さなお店でございました。
まあ、何度も書いておりますが、
普段二郎に行きなれている自分にとっては、
こんなものは並んで無いも同然。
しかし、回転が余り良くないのか、
その割には結構待ちまして30分ほどで着席。
その間に覆麺(ラーメン)の食券を購入します。
この店は普通で麺の量が150g
大盛りがサービスで200g
それ以上は100円プラスして食券を買うシステムです。
カウンターには女子中学生か女子高生のグループがいまして、
みんなジャージ姿でバレーかバスケでもやってる雰囲気です。
そんな彼女らにカウンター内の覆面店員さんがフレンドリーに話しかけます。
『麺の量はどうしますか』
「・・・普通でいいです」
『スポーツやってそうだし、大盛りぐらい食べれるよねえ』
「・・・いや、普通で大丈夫です」
『でも、キミたちぐらいだったら、
大盛りなんか余裕でしょ?
安西先生・・・大盛りが食べたいです・・・。
なんてねアハハ』
「・・・・・・・・・。」
まあ、個人的にはこのやり取り、モノスゴク面白かったんですが、
どうもジェネレーションギャップと言いますか、
残念ながら彼女らの年代にはツボがビミョーに外れていたようで、
覆面の方の渾身のギャグは絵に描いたようなガン無視されておりました。
このやり取り。
よく某掲示板とかで
『ちょwwwwwコーヒー吹いたwwwwwwwwww』とか
『俺のカルピス返せwwwwwwwwwwwwwwww』
みたいな書き込みあったりしますが、
危うくリアルにそうなるところでした。
ちなみに、ここは有段者と言いますか、
いわゆる常連になればなるほど有利なシステムらしく、
その段数に応じて無料トッピングなど優遇されるようでした。
「今回は8でお願いします」
カウンターの端に座ったメガネの男性が、
熱気を帯びたような、若干切羽詰ってるかのような表情で注文しました。
『ええッ、はちぃ?8段ですか?でもねえ・・・8はちょっと・・』
などと白覆面氏と黒覆面氏の両氏が明らかに困惑しておりますと、
そのメガネの男性は更にたたみ掛けるように
「いや、先日7を食べきったんで大丈夫です!」
いやいやいやいや
第三者的に聞いておりまして、
一体ナンなんだねキミたちは!ちょっと落ち着きたまえよ!
などと口を挟みたくなるような会話でしょうコレは
7とか8とか言いますのは、
普通のラーメンで十分濃い味付けのスープが、
更に濃く、カラくなることなのですね。(多分)
恐らくそのメガネの彼がこれから挑戦するのは普通の8倍の濃さ、
ということでしょう。(多分)
いやはや、全くスゴイ世界があったものです。
・・・そう思ってましたら、世の中上には上が居るもので
『過去には最高で13段まで出た』
ということでございました。
その”13段”がどのぐらい恐ろしいのかと言いますと
『食べた後にカウンターのポットの水を2本飲み干して、
その後30分ぐらいずっと動けなかった』
らしいんですわ。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
いやいやいやいや・・・
そのお話を聞きましてね、
ワーナーマイカルで映画をご覧になった方でしか分からないでしょうが、
本編の前に『注意事項』をディズニーのアニメで放映するんですね。
その時にヤマネコ(?)がヒヨコ(?)を食べようとする際に、
『悪いネコたんでしゅね!』と振り向きざまに大量の塩を、
開いた口にドバッ!と入れて、グオッ!!!となったネコが、
急いで飲み物をガバガバ飲みだす様子を思い出してしまいました。
いやあ、恐らく13段なんて言ったら、
スープ2に醤油8ぐらいの割合ではないのか。
これは水割りで言ってもオカシイ割合ですぜ。(そうでも無いかな)
つーかどんだけ酒豪なんだよ。
まあ、胃腸関係を含め、特に腎臓や肝臓あたりにダメージはデカイでしょう。
ラーメンは身体に良いとは決して言えないでしょうが、
コレは明らかに身体に悪いよなあw
ま、無駄に前置きが長くなりましたがw
いよいよ本編に・・・
覆麺 ¥780 大盛り(200g)
ちょっと面白かったのが、ドンブリを渡される時に、
『ハイ、覆麺です。頑張ってアンガーラ』
そう言われることでした。
ラーメン食べるのに
一体ナニを頑張ると言うのだねキミは?
そんなツッコミも可能な状況ではありましたが、
しかしフレンドリーな白覆面氏の応援は心強く覆麺に取り掛かります。
そうです。
これは俺と麺との無制限一本勝負なのです。
猪木も『元気があれば何でも出来る』とエールを送って下さいます。
まずはズズズッとスープをすすります。
ウマイ!
確かに味は一般のラーメン屋のスープとは明らかに一線を画す濃さ。
いや、ハッキリ言えば塩辛い。
でも、魚介やトンコツ、肉などの濃厚な旨味のベースがあるから、
決してそれがキツくない。むしろ心地よいぐらいだ。
普段からちょっとショッパイぐらいな方が好きな人間にとっては、
まさに理想郷というか、とにかくスゴイよこのスープは。
麺は細めでスルスル入り、
濃い味付けのスープを絡ませ過ぎず、
このバランスが絶妙。
そしてそして、
大きめのチャーシューですが、柔らかくてトロトロ。
やや薄めにカットされて最後の方はもうかなり細分化され、
麺とスープとモヤシにまみれカオスな状況ですが、
これがまたウマイ!!
カウンターのショウガも芸が細かい。
きちんと生のヤツをすり下ろしているんでしょう。
醤油の風味が強いスープにショウガの爽やかな香りが映えます。
エンドレスでかかる猪木ボンバイエの元、
無我夢中で食べ進み、スープまで飲み干すと、
『ハイ、おめでとうございます。次回から黒帯です』
そういって白覆面氏から黒いカードを頂きまして、
不肖このワタクシめも晴れて有段者となれたのでした。
ううむ・・・
何なんだろう、この達成感と嬉しさ。
しかも来年1月4日から完全に会員制になるとのことで、
紹介以外はこのカードが無ければもうこのラーメンは食べられないのだ。
そう思ったら余計に嬉しいw
「ごちそうさまでした!」
『ありがとうございました!アンガーラ!』
まるで大阪の『おおきに』みたいな感じのアンガーラで、
覆面両氏は最後までとってもフレンドリーなのでありました。
う〜む・・・
それ以外にもB級グルメの柳生何とかさんが食べに来ていたり、
かなり面白いお店なのですな。





覆面系ノイズ
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黒帯認定、おめでとうございます!
ってか、段位が上がるごとに塩分濃度がアップして危険なので、ほどほどに美味しくいただきましょう!^^;
今回初めての訪問ですが、かなり気に入りましたので、
しばらくはほどほどに楽しみたいと思いますw
いつのまにか13段まで出来ていたとは・・・
自分が食べていた時には、5段が最上位と言われました。
ただ、塩辛さに特化って言うのもどうなのかなぁ〜と・・・
美味さの探求に進んで頂きたい物です。
そうですよねぇ。
特長があるのは良いとしても塩辛さだけ追求されても困りますよねw
普通で十分美味しかったですw
TB&コメントありがとうございます。
某は限定だけではなく、定番のメニューも久しぶりだから、時間を作って訪問したいお店です。
レスが遅れましてすみません(汗)
こちらこそありがとうございました!
次は100円プラスして大盛りにします(笑)