
さてさて・・・
またしても海外シリーズなのですが、
今回はサッカーでも長友選手ではなくて、
Jリーグ、それもJ2(2部)のお話でございます。
Análise da temporada 2012 da J2
より、今年J1に昇格を決めた3チームのことが書かれた文章を、
ご紹介させて頂きます。
ブラジル人が見た2012年J2リーグ・・・でしょうか、
原文は当然ながらポルトガル語なので、
翻訳というかもう意訳もはなはだしいレベルでw
間違い等はどうかご容赦くださいませ・・・(汗)
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2012シーズンJ2の分析
2012/12/4 TEXT:Tiago Bontempo
カテゴリー Jリーグディビジョン2
アビスパ福岡、愛媛FC、ファジアーノ岡山、FC岐阜、ガイナーレ鳥取、
ギラヴァンツ北九州、ジェフユナイテッド千葉、カターレ富山、
京都サンガ、町田ゼルビア、松本山雅、水戸ホーリーホック、
モンテディオ山形、大分トリニータ、ロアッソ熊本、
湘南ベルマーレ、ザスパ草津、栃木SC、徳島ヴォルティス、
東京ヴェルディ、ヴァンフォーレ甲府、横浜FC
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1o – Ventforet Kofu

24戦無敗で優勝。ヴァンフォーレ甲府は見事にJ1復帰を果たした。
2011年J1リーグ:16位で降格
2012年の周囲からの期待:プレーオフ出場権獲得
結果:優勝でJ1昇格
天皇杯:二回戦で福島ユナイテッドに敗戦
最多得点者:ダヴィ(32ゴール)
最多アシスト:ダヴィ(7)
平均観客動員:10,407(1位)
監督:城福浩
2011年にJ1から降格し、甲府は今年はゼロからスタートしなければならず、
昇格は未知のものとして見られた。
しかし、彼らは第26節で初めて首位に立ってからは、
一度も首位から落ちることなく2位とは勝ち点差9をつけた。
今シーズンにおいてダヴィを残したことは、
クラブにとって最高の決断だった。
このブラジル人選手は国内で最高のストライカーの一人であることを示した。
決して最高の内容のサッカーをしているとはいえないが、
他のすべてのライバルは勝ったり負けたりを交互にしながら、
甲府はこれまでで最もバランスのとれた一貫性のあるチームだった。
山梨県の代表は、その歴史の中で初のタイトルとなるJ2優勝を果たした。
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2o – Shonan Bellmare

湘南ベルマーレは若い選手の活躍と最高の攻撃(J2最多得点)で際立っていた
2011年J2リーグ:14位
2012年の周囲からの期待:中位争いに加わる
結果:2位の自動昇格でJ1昇格
天皇杯:三回戦で柏レイソルに敗戦
最多得点者:馬場賢治(9ゴール)
最多アシスト:永木亮太(11)
平均観客動員:6,852人(8位)
監督:チョウ・キジェ
J2でも最も低い平均年齢と新人の監督とチームで、
ベルマーレは全く周囲から期待されずマークされる存在ではなかった。
それにもかかわらず、最初の9試合で8勝を獲得し、
破竹の勢いでシーズンをスタート。
第12節まで首位にいたが、そこからは勢いをやや失い、
首位から転落以来、返り咲くことはなかった。
それでも、3位の京都サンガを上回る勝ち点差1で
その年の最後の試合で見事にJ1復帰を果たした。
来シーズンはかなり厳しい戦いが予想され、
再び降格しないようさらにチームを強化する必要があるが、
運動量豊富で汎用性の高い左サイドの高山薫、
J2屈指のボランチを組む永木亮太とハン・グギョン、
そして19歳と若くて将来有望なディフェンダー遠藤航が活躍すれば、
J1でも旋風を起こせる可能性がないともいえない。
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6o – Oita Trinita

大分はリーグで6位終了したが、プレーオフで昇格を果たす。
2011年J2リーグ:12位
2012年の周囲からの期待:中位争いに加わる
結果:6位でプレーオフ進出、そして昇格
天皇杯:二回戦で水戸ホーリーホックに敗戦
最多得点者:森島康仁(シーズン14得点とPOで4得点)
最多アシスト:石神直哉(12)
平均観客動員:9,721(2位)
監督:田坂和昭
大分は2009年には世界的な金融危機の影響もありJ2降格、
深刻な財政危機から回復するには自治体やサポーターを支援が不可欠だった。
J2で2年連続で失意のシーズン(15位と12位)を過ごしていたし、
湘南と同様に全く周囲から期待されずマークされる存在ではなかった。
それでも、監督である田坂和昭の2年目には、
選手の競争を促し、3-5-2の布陣でバランスのとれたチームを作り上げた。
大分のゴールの多くは右サイドの三平和司とチェ・ジョンハンが絡む攻撃に、
FW森島をターゲットに左サイドに展開する形に、マンマークの守備。
大分はシーズン中、波があったものの6位でプレーオフ圏内に何とか入った。
しかし、プレーオフでは一番下の順位のチームとしてのぞんだが、
J2で3位の強豪京都サンガのホーム西京極では4-0の大勝。
そして、迎えた東京国立競技場における決勝戦。
ジェフユナイテッドに対して苦戦しながらも1-0で退け、
見事プレーオフでJ1昇格を勝ち取った。
皮肉なことに、この日のゴールを決めたのは、
2009年に大分の降格を決定づけるゴールを決めた人だった。
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う〜む・・・
実際にプレーオフの決勝戦も見に行きましたが、
地球の裏側の、それも2部リーグのことなのにこれだけの分析。
これもさすが”サッカー王国ブラジル”ということなのか・・・
まあ、ブラジルは日系人も多いですし、
何よりJリーグはダントツに多い外国人選手はブラジル人ですから、
2部リーグとはいえ注目されている方もいらっしゃることでしょう。
(だからこのコラムになったんだけどw)
個人的にはこの3チームを中心に、
来シーズンのJリーグを見るのも面白いのかなあ、と。
何より世界と戦っていくためには、
こうした下から上がってきたチームからリーグの底上げ、
そして選手個人個人のレベルアップなくして、
それは成し得ないことでしょうから。





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さすが王国の「評論家」ですねw 的確ではないでしょうか。
個人的には地元東海大一出身の田坂氏が指導者としても
評価されたことが何より嬉しかったです。
「師匠」である長谷川健太氏の隣でエスパルスを優勝争いに
導いた経験が大きいかなと。来期は田坂氏がJ1、長谷川氏がJ2で
それぞれ新しいスタートを切ることを期待してます。