2017年09月23日

【日記のようなもの】京都のハンチング帽のおじいさん、ありがとうございました

1840.jpg

















突然ですが、私は京都という街とそこに住む人





正直な話、あまり良い印象を抱いていませんでした





すみません



でも、率直な印象です





テレビとかネットで散々言われているイメージ





よそ者に冷たいとか


一見さんお断り文化とか



ぶぶ漬けいかがどすえ、とか





そんな独特なイメージを持っていて、
どうにも好きになれませんでした





グルメ、町並み





抹茶は嫌いではないけど、
何でもかんでも抹茶味や漬物、
八ツ橋、生八ツ橋はあのニッキっていうんですかね、
あの風味がどうにも好きになれませんでした




京都





よし!楽しみだ!!




ということではなく、




ああ、行かなきゃならんのか




そんなイメージでした。
(だったら行くなよ)






かつて作家の椎名誠は、
京都が大嫌いで京都タワーのことを



あんな恥ずかしい建物はない

あれは毒キノコのベニテングタケに似ている





そうエッセイに書いていました。





そんなイメージを抱いておりました。







しかし!



しかしなのです。




今回、その永年抱いていたそんなネガティブなイメージ




1人の紳士というかおじいさんに救われました





市営バスに乗り込んだところ、
サイフには1万円札に5千円札しかなく、
しょうがねえ両替すっかなと思ったら、
なんと1000円札しか両替不可



運転手さんにお願いしてみると




いやあ、無理なんですよ。
お金はすべて営業所に置いてきてますんで、
両替は無理なんですよ。




・・・と、言われてしまいました。






1人だけ乗っていたハンチング帽をかぶった、
1人の老紳士に



すみません、5千円札を両替出来ないでしょうか



そう話かけたところ




すみませんなあ

さっき支払いしてしまったばかりで

2千円しかないんですわ




・・・そうですか、ありがとうございます・・・






このままでは埒が明かない





一旦どこかコンビニの近くの停留所で速攻降りて、
一瞬でジュースか何か買って崩したい的な提案も、
公共の交通機関であるから当然無理。




仮に、その運転手さんのご厚意で降りて、
次のバスで運賃をプラスして払うとしても、
その次のバスが来るのが1時間後。




1時間後





その頃には予定の時間に間に合わない






恐怖と絶望感に苛まれたその瞬間――





お兄さん、これ使って




先ほどの老紳士が230円を手渡したのです。




運転手さん、230円で良かったやろ?





いけません!受け取れませんよ・・・




そう言いかけたところ




いやいや、困ったときはお互い様や!


いいからいいから持ってって持ってって!





そう言って私の手に230円を握らせた、
素敵なハンチング帽をかぶった老紳士の方。





恐らくこんなブログを見ているとは思えないけど、
改めて言います。あのときは本当にありがとうございました。
九死に一生を得た
とはあのことを言うのですね。
あのご恩は一生忘れません。






京都の人って暖かい。




京都っていい街だな。





そう思って京都の街を後にしたのでありました。。。




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連れて行きたくなる京都。 -
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posted by RT at 22:50| Comment(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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